セイラビリティ伊勢


セイラビリティ(sailability)の活動は、障害者のためのセーリング支援活動としてイギリスで始まりました。それが今では、SailingとAbilityが一緒になってできたこの言葉のように、障害者のためのセーリングでなく、障害、年齢、経験に関係なく、誰もが自由なセーリングを楽しむ活動として世界各国に広がっています。

2002年12月にセイラビリティ伊勢を発足して以来徐々に仲間も増えました。気軽にチャレンジできるヨットなので興味のある方は一緒にセーリングを楽しみましょう!障害者も健常者も一緒にヨットを通じて仲間つくりをしよう、伊勢志摩にもこの輪を広げようという熱い思いが湧き上がっています。
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セイラビリティ伊勢版・街道をゆく 2012.1日目
 井本さん(主宰者)、伊藤さん(宿泊手配担当)、強力会長、西井さん(セーラビリティジャパン)、中瀬古先生、河合さん、島田さん、中山さん(チームカー担当)、佐藤さん(筆者の知人、初日のみ)、筆者
以上10人で“自転車で、ぐるり淡路島1周ツアー”に参加した。それが、これから書くような展開になるとは、誰が予想しただろうか。なお、この2日間の記事の写真は、強力会長(夕食時の記念撮影)、中山さん(左記以外の写真)からのご提供である。

1;Pourquoi nous fait souffrir, o souffle du Primtemps???

前日からの雨と強風が、この日の波乱の展開の主役だった。
それに筆者の寝坊が追い打ちをかけた。…唖然とした。5:44分…! 何と言う事だ。本来なら、会長のご自宅に向かっている時間だ。ここ数日の寝不足が響いた。会長と井本さんに連絡。家近くまで来て貰った。この大きな過ちが呼ぶ、大幅なタイムロス。激しい雨と強風が、筆者の心情に符合する。
松阪で中瀬古先生と、津で中山さんと合流。車2台で、東浦バスターミナルへ急ぐ…。
しかし、この雨と強風が、3回の交通事故と渋滞を呼ぶ!! 他の参加者に状況を伝え、連絡を取り合う。春風よ、何故我々を苦しめるのか…? いや、最早これは嵐だ。
明石海峡大橋に着いた時間は、強風の為、二輪車通行止めだった。



実際に通行中、風に何度も煽られる。海も大荒れ。だが、ホーン岬はこれより更に荒れるのだろう…。
予定から1時間遅れの11時に、漸く東浦バスターミナルへ着いた。…皆様、このような事態になったのは、全て筆者の所為です。
この時間には、雨はやんでいた。が、風はまだ強い。話し合いの結果、強風で落車の危険がある為、自転車ツアーは中止になった。初日だけ参加の佐藤さん、誘った身として、私は本当に申し訳なく思う…。しかも、1時間も待たせてしまうし。
宿のチェックインは、16時から。それまで時間をどう過ごすか。この日はまさに、海峡を往く旅、淡路・徳島の食と街並みを探訪するツアーと化した。

2;セイラビリティ伊勢版 街道をゆく・2012〜明石海峡と淡路みち、阿波紀行 1日目〜

まずは昼食をとる事に。高速道路で島を縦断。宿に車を停め、車2台で徳島の“山のせ”に向かう。筆者には人生初の四国の地。こんな形で上陸を果たすとは、そして何より、明石・鳴門の両海峡を1日で通過するとは、考えもしていなかった…。
山のせ松茂店に到着。強力会長御推薦のたらいうどんを頂く。


 
つけ麺ならぬ、つけうどんの趣。うどんはコシがあり、天ぷらはサクサクした食感で、実に美味しかった。筆者が、うどんとワカメを購入し…井本さんの車に忘れ、後日井本さんが届けて下さった事を附記する。
この後、伊藤さんの勧めで、某酒蔵へ行く事に。金毘羅さん案が出るも、この時間からでは遠いので没に。
その前に、渦潮見物に向かう。鳴門海峡を臨む展望台に入るも、本日見頃の12時半を過ぎており、もう見られない。…残念。だが元々、我々は自転車をこぎに来たのだ! なお、
「壁にある、渦潮写真を撮って、実際に見たことにすれば? 」
という案を数名が出すが、却下。事実を隠蔽するのは、日本の多くの政治家とメディアだけで十分です!!  なお、こちらが、その“壁にある渦潮写真”である。



閑話休題。料金を払ってまで更に行く必要なし、と外へ。


 
強風の中、千畳敷で記念撮影した。


 
東浦バスターミナルでも、展望台付近の売店でも大量の文旦を見かけた。¥150〜¥250/個は、安いのか。中山さん曰く、三重県だと¥500/個らしい。買おうと思ったが、家に八朔が大量にあり、断念する。
淡路島へ戻る。酒蔵への道中、“淡路人形発祥の地”の表示を見かける。淡路人形…??? と不思議がりつつ、到着。木造で、歴史を感じさせる建物だ。何でも、そこで試飲が出来るらしい。早速、酒飲みたちの心が躍る。
だが、今日は、商品は買えるけど試飲はないそうだ…。
「ざまぁ見ろ! 」
と、傷心の酒飲み達の頭上に、強力会長の声が響くのだった。
「某県の酒蔵巡りの時は、次々試飲させてもらえたのに…」
「試飲したって、何Lも減るわけじゃないのに。商売のやり方として、どうよ。」
「試飲が、お客への宣伝にもなるやんか。」
との無念さと、購入した酒瓶を数名が抱えつつ、酒蔵を後にした。都美人酒造株式会社さん、三重県から遠路遥々やってきた酒飲み達の為に、試飲サービスを是非お願いします。…あ、言っちゃった。
その事務所に、1mはあろうかという日本人形があった。社員さん曰く、それが淡路人形であり、どれも大体あの大きさだとの事。後日調べると、浄瑠璃用に作られているようだ。それで大きいのかな。
16時近くに、宿に到着。1~2時間走れるのでは? …という期待が、車内で膨らむ。だが、
「とにかく危険、強風に煽られ、落車続出は目に見えている、サイクリングは中止」
と、島田さんが、早速試走して判断される。佐藤さんが折角来て下さったのに、結局サイクリングはナシ。彼への申し訳なさが募るあまり、そんなに強風かと、訝しくなった。そんな筆者に
「あの波を見たら、わかるでしょ〜。」
と佐藤さんが言う。波が堤防や岩に激しくぶつかり、大荒れ。…納得です。


 
これは宿からの光景だが、これより荒れていたのだ…。
さて、温泉を堪能した後は、鯛の船盛り(左)、ほうらく焼き(右)を始めとするこのような食事が待っていた。







斯くの如きグルメを前に、通常なら乾杯の歌よろしく、華やかな宴が繰り広げられるものだ。
しかし…、繰り広げられたのは、今日の展開を引き起こした張本人である筆者を吊るしあげる事態だった!! 次々浴びせられる非難の言葉。事もあろうに、佐藤さんの横で、吊るしあげを食らうとは…。筆者は必死に耐えるしかなかった。以下の言葉を胸にして…。
I created the problem!!
食事から暫くして、満天の星空の下、佐藤さんが帰途につく。佐藤さん、来て下さり、ありがとうございました。
本来なら、約90kmを共に走るはずだった。だが、他の参加者も彼を温かく迎えて下さった事、皆で街並み探訪と美味しい食事を堪能した事、彼が慌ただしく帰らずに済んだ事を思うと、これはこれでいいのかもしれない。前向きに捉えよう!
皆が、会話と酒を楽しむ中、筆者は一人、心身の疲労の渦に、なす術もなく巻き込まれるのみだった。そう、渦潮は自分の心の中にあった…。

筆者は、罰としてこのブログ記事を書いている。だが、これは罰ではない。嗚呼友よ、そうだ。貴方の前で、つるしあげを食らう以上の罰がこの世に存在しようか!! この世で最悪の罰があるならば、貴方の前で同行者達から非難をあびる屈辱、その屈辱になす術もなく耐える事、それ以上に、筆者に招かれた貴方にも恥ずかしい思いをさせ、貴方からの信頼を失う事なのだ!! 貴方に恥をかかせた事を、今ここに改めてお詫びします…。

To be continued…

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